人生100年!知っておきたい医療と介護
‐ 健康に暮らすために知っておきたいことについてのお話 ‐

 

これからの社会、多様な人材を生かすことができなければ、私たちの未来はない。
人材(人財)を活かすためには、最適な働き方ができる仕組みや工夫が必要になってきます。
社員が楽しく、生き生きと働き続けることができる人生100年時代のマネジメントについてお話ししていただきました。

●日時:2018年11月27日 6:30 PM – 8:30 PM
●場所:大阪産業創造館5F 研修室C
●参加:会費無料、定員30名
参加者(会員:12名 ビジター:10名)
●内容:人材を「人財」に変える 社員を活かすマネジメント
●講師:石井 富美氏
多摩大学医療・介護ソリューション研究所フェロー
ヘルスケアビジネス経営人材育成研究所 所長

 

 

質疑応答の内容

Q.コミュニケーションアップのカリキュラムはあるか?
A.言葉の受け取り方や表現の違いに気付くためのエクササイズ
口頭で順番に伝える言葉に関する情報を絵で表現することで、人それぞれ違う絵を描くことで、それぞれの受け取り方の違いを気づく。

Q.モチベーションアップのために何をすればいいか?
A.マズローの欲求5段階説
①生理的欲求、②安全欲求、③社会的欲求、④尊厳欲求(承認)、⑤自己実現欲求
①②③は職場が整備(職場環境、給与、福利等)しないと満たされない。
④は本人が認めてもらえたと感じないとダメ。
⑤が満たされた以上でないとモチベーションはあがらない。

補足)マズローは晩年、5段階の欲求階層の上に、さらにもう一つの段階があると発表しました。
それは「自己超越」という段階で、見返りも求めずエゴもなく、自我を忘れてただ目的のみに没頭し、何かの課題や使命、職業や大切な仕事に貢献している状態だといいます。

Q.多様な人を受け止める日本人になるにはどうしたらいいか?
A.みんな一緒じゃないといけないという意識を変える。
「自分の意思を言わない= 空気を読む」ではダメ。言葉できちんと伝える必要がある。

Q.部下とのコミュニケーションを上手く取るには?
A.自分の思いを語る。理念からブレない、なぜその理念にしたのか、リーダーが語り続ける必要がある。

Q.介護施設をしていて、従業員が増えてきてコミュニケーションが取れない
A.自分の意思を理解してくれているリーダーを置く。信頼できるリーダーを育てる必要がある。
リーダーをつくるには、権限を委譲して、少しずつ意思決定の場を増やしていく。
社外のリーダー研修ではリーダーは育たない。(知識ばかり詰め込んだ頭でっかちになる)
現場で、リーダーになる資質があるかどうか見極め育てる必要がある。

Q.使えるマニュアルを作るコツは?
A.現場で実践している人が作り、実践していない人が見て理解できるか確認しながら作る(作り直す)

Q.マニュアルを作っても見ない人が多い。見てもらうにはどんなマニュアルを作ればいいか?
A.周知・徹底させるには、紙1枚にまとめる。
一目で理解できるようにフローチャートにする。
間違ってはいけない、守って欲しい場合は、現場の壁面に注意書きを貼り徹底させる。

Q.自己実現、欲求が少ない若い人をどうしたらいいか?
A.夢を見せるには、様々な世界を見せる必要がある。
同業種だけでなく、違う業界や全く異なるセミナーなどに行かす。
嬉しさを感じさせることが大切。